ピチカート

今日、久々にPIZZICATO fiveを聴いていて思ったんだけども、ピチカートはトーキョーのかほりがプンプンするね。さすがは元祖渋谷系。って今さらだけどさー。
だって、ポップでキャッチーでとてつもなくハッピーそうな曲調の中で、よくよく聴くと歌詞がめっちゃ乾いてる。

どこにでもいる男の子
だれとでも寝る女の子
いつも恋してるフリしてる

楽しすぎてブルーになる
グルーヴィーデイ

とかね、なんつーか恵まれているが故の迷いや憂鬱みたいなー。そんなんが漂ってるよね。まあ、狙ってやってんのかもしんないけど小西さんだし。
あとね、ピチカートのラブソングって切ないんだよね。
「悲しい」とか「苦しい」とか、そういう演歌っぽい心情をほとんど挟まずに、淡々と、出会いから別れまでのシチュエーションを歌ってるラブソングが多い気がする。
それが、逆に切ないんだよね。出会って恋が始まったってとこから曲が始まって、そして日々が過ぎてある朝目覚めると隣にあなたがいなかった的な。
「悲しい歌」とか「優しい木曜日」あたりとか、せつなくてギュウってなる。
淡々と状況を描写してるだけの歌詞なんだけど、それが逆にリアルでせつねー!
そして、そんなやり方がまた都会派ポップスだーねー。

BOSSA NOVA 2001(’93年作品)

BOSSA NOVA 2001(’93年作品)