はてな年間100冊読書クラブ 20冊目・21冊目
長いからたたみます。
- 作者: 田口ランディ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/05/28
- メディア: 単行本
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まず最初のほうに出てくる「頭の中に虫がいる」話に興味津々に。無差別殺人をして死刑になった犯人の話をしていて出てくる、東洋医学をやっている友人の一言なんだけど。
「そう。虫が頭の中にいるんだ。発見されてないウィルスみたいなもん。そういうのが頭にいる奴が最近は多くてさ、怖いよね。」
(中略)
「科学的に言えばウィルスなんだけど、人間の精神に悪影響を与えるウィルスって、いるわけよ。でも、そんなことなかなか証明できないから、まだ存在を認知されていないわけ。ウィルスに感染した人は、何十年も、あるいは死ぬまでそのウィルスといっしょにいることになるんだけどね、その間にウィルスは身体のあちこちに移動するわけ。で、中には脳に潜り込んで、人間の精神に影響を与えるウィルスもいるんだよ。」
こういう風にサイエンスニュースみたいな説明をしてくれちゃうと、なんだか真実味があるぜ…。その他、ある種のウィルスに感染したミツバチはスズメバチを攻撃するようになる、という実際のサイエンスニュースの記事も紹介されていて、科学な不思議が大好きな私は興味津々ですよ、もう。狂犬病ウィルスなんかも、ウィルスに感染して人格(犬格?)が変わってしまうわけだもんね。たしかに〜。(DAIGO)
そして、自分で感染してるかどうか確かめる方法として、頭を左右に激しく振って、目を閉じたときに見える色が赤とか紫とか毒々しい色だったり虫みたいにウニウニ動くものがたくさん出てきたりするとあぶないかもって書いてあった。実際やってみたら、まさしく赤系でしたが、あぶないのかーーー?!生命力を維持し続けるようにと書いてあった。ビバ☆健康!
あと、歯の詰め物の話と頭蓋骨矯正の話も興味深かった。人体の不思議的な科学的な話が大好きなんだから!
読書したっていうか、ホントブログ読んだような気分。耳寄り情報てんこもりでした。ありがとう、ランディさん。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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ああ、なんかこういう地図にない村とかさ、今いる世界から地続きで入れちゃう異界とかさ、いいよねえ。プチオカルト好きなもんだからツボなんだよねえ。ホントに怖い怪談とかは苦手だけど…。不思議って程度の話なら大☆歓☆迎!
相変わらず設定が奇抜ですが、あざとさを際立って感じずに済みました。それどころが、グッときちゃいました。単純に好みだったってことなんでしょうけどもね。
最後の方のモヒ寛と西川の言い争いとかはちょっと自分的には興ざめしてしまいましたが、でもきっとこれが言いたかったのかな〜とも思います。でもそう、節度は必要だよね。バランスの美学だよね。テーマはけっこう難しいこと掲げてるような気がするんだけど、さらっと読めてしまいますな。
あと、印象的なのは擬音ですな。ひらがなでひたすら書かれる擬音が気になって気になって。しゅりんこきしゅりんこきしゅりんこき。
ラストのウサギちゃんとの逃避行もポジティブに爽やかなかんじでよいね。
舞城さんのお話はけっこう自分の中で好きなのとキライなのに別れるのですが、これはかなり好きでした。