実験バー

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グラス傾け心見つめ直す ゴールデン街に「実験バー」

精神分析的実験バー」とうたう店が東京・新宿ゴールデン街にある。精神分析医が店主を務め、トイレは四方に自分が映る総鏡張り。著名人の素顔に迫る対談も開かれる。情報とものがあふれる時代に疲れた人たちが、心の中を見つめ直す。都会の喧噪(けんそう)の中に生まれた癒やしのスポットなのか。

 8日夜。「クレマスター」の2階で、店主の藤田博史さん(49)と、ドイツ在住の芥川賞作家多和田葉子さん(45)との対談があった。

 3メートル四方ほどの店内を埋めた約15人の客が、グラスを傾けながら2人の話に聴き入った。

 多和田さんが「自分が書いた文章の中に、ふってわいたように面白い言葉が現れたときは非常に快感」と話すと、藤田さんは「それは精神分析的にはマゾヒズムに近いもの」。客たちがどっとわいた。

 これまでも精神科医香山リカさんや詩人の飯島耕一さんらが対談に登場している。

 客からも質問ができる。新宿区の女性客(51)は「間近で直接言葉を交わすと、その人の人間性が見えてきて面白い」と話す。「狭い空間で、人の魂に響く話を生む」のが店の狙いだ。

 総鏡張りのトイレは「酔った時、パンツを下ろした自分の姿に我に返る」感覚をねらった仕掛け。客と向き合うスタッフも、心理学や哲学を学ぶ若者が中心だ。精神分析論をやさしく教える自由参加のゼミが毎週木曜日に開かれる。

 「精神分析的実験」の場としたのは、人々が酒に癒やしを求め、自分を語る姿が、分析室にいる患者と重なって見えるのが不思議だったからという。

 終戦直後の風情を残すゴールデン街に近年、若者たちが次々と店を出し、古いものと新しいものが交ざり合う。18年前から通っていた酒場街が最適な場所と感じた。傷みがひどかった元売春宿を借り受けて徹底的に改装し、03年9月に開店した。

 「精神分析は自分の本性を明らかにしていく空間のこと。今の時代に欠けている生身の人との会話を通して、本物の自分とふと出会える、そんな店でありたい」と藤田さんは話す。

対談日程などはホームページで。
http://cremaster.vis.ne.jp/

ゴールデン街に実験バー。ゴールデン街って時点で気になるよね。あのへんはホント昭和のかほりがムンムンだぜ。どっかしら入ってみたかったんだけども、ちょっと勇気が出ずじまいさ……。
立ち並ぶ昭和建築の軒下に、髪の長い女性がうつむいて立ってたときはマジびびりましたけど。アナタ雰囲気ありすぎですてば。
精神分析的実験バー……。あなたのそのグラスの傾け方は……とかなんとかいちいち分析されてみた〜い☆
「自分が書いた文章の中に、ふってわいたように面白い言葉が現れたときは非常に快感」て私も歌詞とか書いててたまーにありますけど、マゾヒズムなんですか?なんでーーー??