悪い景観100選
http://www.asahi.com/life/update/0528/004.html

都市計画、建築、土木などの専門家グループが、日本の「悪い景観100景」の選定を進めている。巨大看板、電線電柱、不況の街のシャッター商店街小泉首相が「空の復活」を提唱した日本橋も含め70カ所をすでに選んで、写真にコメントをつけてホームページで公表している。「広く景観論議を巻き起こす刺激にしたい」と「100景」の完成を急いでいるが、やり玉にあがった側は当惑気味だ。
「悪い景観100景」に取り組んでいるのは「美しい景観を創る会」(代表=伊藤滋早大特命教授)。都市計画、建築、照明、土木、国土計画などの専門家12人が04年末につくった。政府の審議会委員や学会会長などを経験した第一人者たちで、各地でシンポジウムを開いて「美しい景観形成を国民運動に」と訴えている。

http://www.utsukushii-keikan.net/10_worst100/worst.html
しかし、やり玉にあがっている「絡み合う電線」だの、テトラポットが立ち並ぶ「コンクリート護岸」やら、『夜の道を照らす照明の役割ではあるまいし』と批判されている「自販機の林立」、眺望阻害な「ごみ処理場の煙突・工場地帯」なんかは、個人的にはだいぶ好きな光景であります。
けっこう好きなヒト多いと思うんだけどねえ…。これって中年以降のヒトにはわかんない感覚なのかなあ?やっぱ、育った環境とかあんのかもね。
私は、上記にあげたものを見ながら育ってきたから、単なる雄大な自然とかよりも、そういう、昔から住宅街に普通にあるような、ちょっと人工的なものにノスタルジィを感じちゃうんだよねえ。
しかしながら、悪い景観100選について、肯定コメントをつけたブログがあるらしいです。

神戸市の建築家、浅見雅之さん(37)は、発行しているブログ新聞に、「悪い景観100景を考え直す(1)(2)」というページを載せている。公表された70景それぞれに、褒め言葉の寸評をつける試みだ。日本橋は「歴史風土と現代技術の融合。これぞ東京という景観」、路上の移動式宝くじ売り場は「非日常な賑(にぎ)わいを演出します」、自販機の林立に「帰り道に明かりが見えるとホッとします」といった具合だ。

浅見さんは「悪い景観100景」について「大先生たちの一刀両断が痛快な面もあるが、反論しにくい仕掛けだ」と言う。街づくりのプロジェクトにかかわってきた経験から、景観論議には主観の対立がつきものだと感じている。

「100人規模の地域でも全員一致はありえない。異なる主観を持ち寄って対話して初めて共通の認識が生まれる、ということを示したかったんです」。70カ所の中には、どうしても褒め様が思いつかない所がいくつかあって、読者の知恵を募集している。

http://www.e-asami.com/
併せて見てみてもたのしいかも??