5年ぐらい前の無職だった時期に、何をして生きていこうかと考えたときにふと思い浮かんだ「夜のパン屋さん」。
参考:http://cheeps.jugem.jp/?eid=343
これが実在するそうで。
http://r25.jp/index.php/m/WB/a/WB001120/id/200703151114

深夜1時からオープンする幻のパン屋があるらしい…。そんな噂を聞きつけて、早速行ってみました。その名も「キクヤベーカリー」さん。東急東横線祐天寺駅から歩くこと約3分…商店街の中ほどにお店を発見! しかし、残念ながらお店のシャッターは閉まっていて、営業していませんでした。

でも、せっかく来たんだからどうしてもパンを食べた〜い! そう考え、裏口に回ってみると店主さんを発見。とにかく謎だらけのパン屋さん。店主の小林さん(85歳!)にお話を伺ってみました。そもそも、なぜ深夜に営業しているんですか?

「もともとは卸し専門で、昨年まで中目黒にある電機会社の昼食時にパンを売りに行っていたんですよ。それが終わって店に帰り、店売りのパンを仕込み始めると、どうしても出来上がるのが深夜1時くらいになってしまうんです。今は卸しはやめたけど、ずっとそんな生活をしていたんで、深夜に店を開くという習慣だけが残っているんです。私か嫁の体調が悪い時は休業しますけど。そういえば、昨日作った食パンがあるけど、よかったら食べていく?」

もちろん、いただきます! 口の中に入れた瞬間に「うま〜」とリアクションしてしまいました。これがまた懐かしの味でバクバクと食べてしまいました。

こちらのパンはオープンの50年前から味を一切変えていないそうです。とはいえ、ご主人、50年もパンを焼き続けるなんて、よっぽどパン好きなんですね?

「いや〜、パン作りは好きでやりがいはあるけど、私は3食ご飯ですよ。パンはほとんど食べないね(笑)」

店主、いいオチ、ありがとうございます! お酒の後にラーメンなんてパターンがよくありますが、たまには深夜パンもオツなものかも…。小林さん、これからもお体に気をつけて、美味しいパンを作り続けてください! 今度は最高に美味しいと評判のクリームパンを食べに行きますので!
(林 賢一/アングル)

いやー、おそるべし近未来(夜のパン屋さんを夢見た頃は2002年ぐらいでした)。しかしご主人、ゴハンばっかり食べないでパンも食べようよ……。せっかく焼き立てのパンをいつでも食べれる環境にあると言うのに。
あーあ。パン焼きてえ〜!!!