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- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12/14
- メディア: 文庫
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これってこの人のデビュー作だよね??なるほど、これを読んですべての作品の共通テーマがようやく見えた。家族、か。なんか、舞城ワールドが凝縮されているかんじ。まあ、阿修羅ガールの方が好きだったけど、これもなかなかおもしろく読めましたわん。(あ、でも、阿修羅ガールは家族がテーマってわけでもないか??)
登場人物たちはいちいちマッチョなかんじで好みじゃないんだけどもね、まあ、それでもそこそこ共感できなくもないかんじで。
ミステリ要素については、この作品が一番楽しめた。あまりにあっさり解読しすぎだけどね。それでも、ちょっとすっきりしてくかんじが味わえたからよろしいかと。
一歩間違ったらライトノベルなんだけど、踏みとどまらせているそれはいったいなんなんだろう。テーマかな。「血」は切れない。だから許し合っていくしかない。そう思う。なんて、軽くまとめられるほど簡単なことじゃないんだけどね。でも結局はそういうことだと思うんだよね。