はてな年間100冊読書クラブ 14冊目
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 文庫
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吉本ばななさんの本は、これともうひとつ、やっぱり奈良さんが挿絵を描いてる「ひな菊の人生」しか読んだことないんだけど、ちゃんと一冊読んでみるといいのかもしれないや。
しかし、「ひな菊の人生」もそうだったけど、人がしぬねえ。そういう話が多いのかな?それとも、ロッキンオンから出してるこの二冊がたまたまそういうシリーズなだけ??
でも、いい話でしたよ。状況的にはけっこう重い設定なのに、後味がちっとも悪くない。優しさが漂っているね。
しかし、最初の話「ハードボイルド」はちょっぴりオカルトっぽい話だったので、夜一人でトイレに行くのが怖かったりした。小学生かっつの!タハー。
人は、相手が自分に飽きたから、もしくは自分の意志で、あるいは相手の意思で別れたのだと思い込むものだ。でも、それは違う。季節が変わるように、時期が終わるのだ。ただそれだけだ。それは人間の意志だけではどうすることもできない。だから逆に言うと、それが来るその日まで、楽しく過ごすことも可能だ。
そうか、そうなのか。恋人に限らず、環境の変化によって、あんなに仲良くしてた人たちと会えなくなっちゃうってことはけっこうあって、ちょっと寂しい気持ちになったりするのだけれど、そう考えるとちょっと合点がいくというか、しょうがないかって気持ちになれるね。
「いつも、どんな時も、どこかに面白おかしくて、楽しいところやきれいなことや、見どころがあった。」
そんな風に思えるように生きていきたいなって思う。