はてな年間100冊読書クラブ 二期目 22冊目〜26冊目
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1985/10
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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運転手の爺さんが好きだなあ。神様に電話してみたい。
耳モデルのガールフレンド。それほどまでに完璧な耳っていったいぜんたいどんな耳。想像だにできないよ。
最後、主人公はすべてをなくしてしまうが、どうしてか絶望的な印象は抱かなかった。それはきっとこういうことなのかもしれない。
「僕はいろんなものを失いました」
「いや」と羊博士は首を振った。「君はまだ生き始めたばかりじゃないか」
「ねえ、十年って永遠みたいだと思わない?」
先を見ているときはそう思うけど、振り返ってみるとあっという間なものだよ。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 単行本
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ぱっと見、なんでこうなった??っていう疑問を抱いてしまうような不可思議な事件を、きっちり日常生活に当てはめて心理を分析して、まるで見てきたかのようにリアルな展開に仕上げてしまう手腕がすごすぎる。
登場人物の気持ちが理解でき過ぎて怖いよ。読みながらけっこうへこんだわー。犯罪なんて特殊な人が起こすもんじゃない、すぐそこに存在し得るものなんだって言われているようで。
最後の「光の川」は実にやるせなくて悲しかった。
- 作者: 姫野カオルコ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/08/05
- メディア: 単行本
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オカルトと言っても、一人でトイレに行けなくなるいわゆるホラーなかんじではなく、ユーモアも交えたかんじで書いてあるので怯えずに読めます。「心霊術師」が好きだったかもしれない。めぐまれない環境にある少年少女のために、はるばる木星からやってきたという心霊サービス。ある時は仙人風の姿で、ある時は保険のセールス風に現れて、お望みの幸せを与えてくれるのだ。
その他の物語も、ネットで見つけた悪魔の捕まえ方という文章を実行して、歯ぐきから毛が生えるという奇病にかかってしまう少年の話とか、寄宿舎で夜中に青い猫を見たために魂を抜かれ、情緒に欠けた女になってしまった母親の話とか。
おもしろかったです。
生者であるかぎり、死は体験できません。この世に生きている者はだれひとり、死を知らないのです。未知なるゆえに、みな、死をおそれるのです。死に対する感情はすべて、生者の側にたつものです。
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/02/28
- メディア: 文庫
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運動会の鼓笛隊の地位を獲得する苦労、台風の日の怖いけどどことなくわくわくしてしまう気持ち、デコレーションケーキへのときめき、誕生日会に誰を呼ぶかっていう悩み、どれもこれもプスプスと笑えて、懐かしい気持ちになりながら読めた。