ううーんとね、読みました。中原昌也
買って途中まで読んで、あまりの読みづらさに頓挫してたのですが、ちょっと活字が読みたくなり、買う金もないので放置本を手にとる昨今なんです、はい。

あらゆる場所に花束が…

あらゆる場所に花束が…

結果、うーん…ぶっちゃけ異常に読みづらかったです。だらだらと無意味に長い比喩とかね、どこにかかってんのか判断するのに一瞬考えないと分からないってのがね、読んでて疲れる。何度読み直したことか。なかなか前に進まないのだよ。
まさしくジャンクですな。暴力温泉芸者の音楽をそのまま文章にしたようなイメージだわ。ノイズのコラージュならぬ、短文のコラージュ。そして人の神経を逆撫でするような芸風は相変わらず。
人の不快感を突くっていうのが目的みたいだから、そういう意味ではドンピシャ狙い通りなんだけどもねえ。
この人、センスいいんだろうなあっていうのは分かるんだよ。笑える箇所もあるんだよ。でもねえ、好きか嫌いかで聞かれたら嫌いといわざるを得ないんだよなあ。おもろいんか??これ。
暴力ものとか普通に読めるし、わりと不条理ものとか好きなんだけどねえ。町田康なんかは大好きだし。でもこれはねえ、なんかくどかったなあ。
ただ、もう読みたくねえよ!とかは思わないんだよなあ。むしろこの人の短編を読んでみたいという気になった。まあ、余裕あるときにでも読んでみたいね。「子猫が読む乱暴者日記」か「マリ&フィフィの虐殺ソングブック」。