cheeps2006-04-22

数日前、会社近辺の喫煙所で一服していたときのこと。おもむろに入った一本の電話。さらさらマッシュルームカットにどんぐりマナコがトレードマーク(?)のバンド友達S氏からでありました。

「今週の土曜日だけど、セッションしな〜い??」

彼らは、S酒場という、実に奔放な音楽ユニットで定期的にスタジオに入っているらしいのです。オリジナル曲はほぼなし、その場その場で音楽を生み出す…同じ曲は二度とできない…ロックあり・ラップあり・ボサノバありの即興演奏ユニットであります。最近では、誰かしらゲストを迎えてスタジオ入りしている様子。

噂には聞いていて、おもしろそうなので一度ぐらいは見学もしくは音源聞いてみたいとは思っていたけども、まさか自分が誘ってもらえるとは…。AとかFとか言われてもさっぱりどの音か分からないこの私が…!

「私、ホンットに即興演奏とかできないんだけど大丈夫??」

と聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

「大丈夫大丈夫。基本、口だから。」

口!?!?!?ア、アカペラっすか……??さらにつけくわえて言うことにゃ…。

「あ、楽器も面倒だったら持ってこなくていいよー。持ってきてもいいけど。むしろ、笛とかオモチャの鉄琴とかそういうほうがいいかもー。」

うっひょー。ななななんてゆるいんだ!!!(>_<)

そんなわけで行ってきました、S酒場へようこそ。

ギターは持っていかず、途中オモチャ屋さんと100均でオモチャの笛・オカリナ・カスタネットハモニカ買っていきました。スタジオ入ってもまだまだゆるーい雰囲気でビール片手にセッティングとかしてました。

しかも持ち込みのクリスマスツリー用電飾みたいのまで持ち込んでました。照明を落とし気味にすると、間接照明チックでホントに酒場っぽくていいかんじ。

チューニング合わせつつ、いつ始まるのかとドキドキしていたら、まったくもっていつの間にか始まっていた。
なんつーんですかね、アレ。打ち込みのリズム音とか、なんかビヨヨヨーンみたいな音とか鳴ったりする機械。アレが鳴り出したなーと思っていたら、皆がそれぞれ手元にある楽器を適当に鳴らし出し、寸劇のようなものが始まっていました。村にエライ先生がきただーーーっ!とか、なんかストーリー仕立て。S氏が台詞を言うと、O氏がそれに合わせてじいちゃん役をやったりする。DrのM子ちゃんもいつの間にやらコーラスで参加してる。

なんなんだキミたちの脳内にはいったい何が詰まっているのだ。ホントすごいです。
事前になんの打ち合わせもないらしく、驚きです。なんて自由な人たちなんだろうか。自分はまだまだしがらみに囚われている!と実感せざるを得ませんよ。

最初は突如完成されてしまったこのワールドに、いささかのとまどいを隠し切れませんでしたが、お酒飲んで一時間とかたったらだいぶ楽しくなってきました。

キムちゃんが入ったらいつもよりバンドっぽくなったとか言っていましたが、一人入るとけっこう変わるんですかね?ちょっとおもしろいですけど、実は、なんでも初見のことにけっこう弱いので、再度リベンジしたい気持ちでいっぱいです。
ボサノバ歌って!って言われてさっぱり自分の中にないモノだったので、全然ボサノバじゃなかったです。でも帰り道、原付に乗りながらちょっとボサノバっぽいメロディが浮かんだりした。
新鮮なかんじでおもしろかったです。もっと右脳を開放したい。

それからお好み焼き屋で約4時間ねばって実のない話を散々して帰ってきました。何度も、もっと実のある話しようぜ!と言いながらも、いつの間にか非常に実のない話になっているのです。チラリズムはいいよね!とか、好きなタレントとか、登山の話とか………。

でも、そんなかんじがよいのだと思います。平和なかんじで。

ゆるく楽しい一日だったなあ。

けっこう飲んだから、ちょっと目がうつろ。