いささか早起きして、岡本太郎美術館へ行ってきました。けっこう近所なのに、まだ足を踏み入れたことがなかったのでした。ずっと気にはなってたんだけどね。
生田緑地っていう大きな公園の中にあるんですけど、あの公園たまに行くと楽しいかもしれない。廃車(ていうのかしら?)になった電車とかが公園の真ん中に突然あったりして。無料で出入りできて、中のボックス型のシートに座ってお弁当食べてる人たちとかもいました。
んで、岡本太郎美術館。すげえ。まさに、芸術はバクハツでありますな。赤や緑の原色をメインに描かれた、大きなキャンバスの数々。なんか印象派っぽいねえ。若い頃からパリで暮らしていたそうなので、リアルタイムでそういう美術革命(?)みたいなことを経験したクチなのかしら。
たろさん、絵だけに留まらずオブジェやらイスやらその他雑貨なんかも手作りしてるんですね。本もけっこう出してるみたいだし。
絵もまあインパクトありましたけど、個人的にはオブジェとか雑貨とか言葉とか、そういうものの方が好きなかんじだった。手のひらの形した真っ赤なイスとかがあって、座ってみたらなんかオシャカ様の手のひらの上で転がされる孫悟空のような気分に。
座ることを拒否するイスとか。座る部分の表面に顔が描かれ、こんもり盛り上がっている。こ、これは座りづらい…。
カッパ像とかほしかった。可愛らしいお口のカッパちゃん。あと、喫煙セット。手作りっぽい、陶器のフタ付き灰皿とかタバコケースとか。
文章が多かったので、見て回るのに、いささか時間がかかりましたな。しかし、たろさんの言葉は、なかなかパンチのあるそれでいて的を得たお言葉が並んでおりましたよ。
芸術はうまくあってはならない。キレイであってはならない。心地よくあってはならない。
すばらしいお言葉。そうだと思う。デザインだったらキレイにまとめなきゃいけないかもしれないけど、芸術はもっと生臭いものだよね。ご本も読んでみようかしら。